ワークスタディレポート(3)

ワークスタディレポート(3)

兵庫県立大学 Sさん
受入期間 9/14~9/30 2週間

実習の感想
実習に来る前は、学校での課題や授業のないようをただこなしていたような感覚であったが、実際の仕事の現場を体験することで自分のやっている作業の本質がわかってきて、とても充実したものであった。2週間、社会人としての生活をして、学生と社会人は大きく違って、学生の間はすごくゆっくりとした生活を送っていたことに気づかされた。もっとしっかりした人間にならなければいけないと感じた。このワークスタディで感じたことは、自分の仕事にちゃんと責任を持たなければいけないということである。どんな作業でも、行ったことはすべて責任をもたなければならないということ、中途半端なことはしてはいけないことを感じた。どこかで「自分はまだ学生だから」という甘えがあったように思う。そんな感覚のままでは社会には出られないので、自分にきびしく、もっと奮い立たせていかなければ、と思った。
また、この2週間で実際に進行中の現場に連れていっていただいたり、オープンハウスのお手伝いもさせていただくことができた。図面だけではよく見えていなかった部分も、立体を見るだけで印象ががらっと変わるし、部材もはっきり理解でき、とても勉強になった。知らないことが多く、まだまだ知らなければいけないことを自分から吸収していかなくては、と思った。受け身なだけでは全然学べない。積極的に学んでいかなければならないと思う。建築という仕事は、作業は多いし、時間も長い期間を使って進めていくもので、大変だし、難しいものだと思う。だが、たくさんの人と関われて、完成した時には関わった人たちの喜ぶ顔が見られる、とてもやりがいのある、魅力的な仕事だと感じた。得るものの多い2週間であった。

建築を志す学生へ

建築は、お客様の財産を守る仕事です。
それに対して満足してもらえるプラン、デザイン提案をし、完成するまで厳しく現場監理する。それに関連する多くのことに対し、素早く正しい判断をしなくてはいけない、とても責任ある仕事です。
これから建築を志す学生にも、そんな建築の魅力と厳しさを知ってもらう場の提供として、私たちはワークスタディを行っています。

社会に出ると、学ぶ気がない者には誰も教えてくれません。
今回の体験を生かし、自分のやりたいこと、それに必要なことには全力で向かって下さい。

永森 靖二

兵庫県姫路市でシンプルモダンや和モダンの住宅設計を行う一級建築士設計事務所
永森建築設計事務所ブログ 建築家 永森 靖二
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