この蹴込板を外すと、
下からは線に、
上からは面に見えます。
視線の衝突する面材がなくなる事で、
それまで強かった垂直性が薄まり、
水平移動への意識が勝ってきます。
降りでも同様に、
連続する踏板の面が水平勝ちへと導きます。
軽快な登りと安心な降りを与えてくれます。
視線だけでなく風と光も透過させつつ、
ある方向からは遮断する。
これはひとつのルーバーでもあります。
異なるものを整理して結びつける程に、
構成はシンプルに内容は豊になります。
フラップの角度を変えずに
配置による臨界角の操作。
階段で遮光し、
ルーバーで登ります。
Works:2階リビングの家
兵庫県姫路市でシンプルモダンや和モダンの住宅設計を行う一級建築士設計事務所
永森建築設計事務所ブログ 建築家 永森 靖二
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