今住んでいる家を解体し、工事が始まる際に大切なことは、使えるものは無駄なく使っても良いということです。
まず、表札を残しておくこと、それから既存の欄間を新しい建物に取り付けられるということ、畳の床板を加工しタナに利用するといった廃材利用など、たくさんあります。
ここでは、欄間を取り上げてお話します。
欄間にはいろいろな種類があり、板欄間・組子欄間・おさ欄間・木彫欄間・下地欄間・組合せ欄間・竹の節欄間があります。
例えば、おさ欄間の写真を見ていただくとわかるように、隣の部屋の光が明るさを残しながらもほんのりと入ってきます。
京町屋にみる縦格子からもれる灯りのようです。
また、室内を壁として仕切るのではなく、天井のつながりを欄間を通してみせることで、その室内が広く感じられるという利点もあり、現代においても、こういった工夫を生かしたデザインを当事務所も取り入れています。
兵庫県姫路市でシンプルモダンや和モダンの住宅設計を行う一級建築士設計事務所
永森建築設計事務所ブログ 建築家 永森 靖二
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